デジタルシフトが進む金融業界において、アイフル株式会社は「実店舗の削減」という経営判断を下しました。そこで生じる「ブランド接触機会の損失」という問題を、いかにしてOOH(屋外広告)戦略で解決したのか。グループマーケティング部WEBマーケティング課(当時:グループマーケティング部プロモーション課)の岡田様に、パートナー選定の背景などを伺いました。
WEBマーケティング課 課長補佐 岡田様
【こんな企業・担当者の方にオススメ】
- ■ブランド認知の低下リスクに課題感を持つ経営者様・広告責任者様
- ■ デジタル広告だけでは限界を感じ始めている企業様
- ■ 「どの代理店に任せるべきか」で悩んでいるマーケティング担当者様
- ■ OOH・看板広告の活用を本格検討している企業様
今回、大規模な看板(屋外広告)プロジェクトを始動した背景を教えてください。
岡田様: 現在、アイフルでは無人店舗の廃店を推進しております。Webでの集客効率は向上している一方で、「ここに店舗があります」と目印になっていたものが、店舗撤廃によって無くなってしまうということで、すり込み効果が減少するのではないか?という強い危機感が上層部も含めてありました。店舗看板がなくなれば、競合他社に対する露出度(Share of Voice:SOV)が確実に低下します。これは中長期的なブランド認知率、ひいては新規獲得効率の悪化に影響するリスクに繋がります。店舗に代わる高効率な看板を全国規模で再配置することで、ブランド接触回数をキープすることが今回のプロジェクトにおける戦略的命題となりました。
競合8社の中から、実績の少ない弊社を選んだ「決め手」はなんだったのでしょうか?
岡田様: 一言で言えば、「数」と「独自性」です。「独自性」については、当たり前ですが御社からしか出てこなかった看板、単純に「良いな」と思った看板が圧倒的に多かったです。今回は首都圏のみではなく全国だったので、カバー率も含めて非常に助かりました。単なる量の多さではなく、他社さんからもご提案を受けて被った看板を比較しても、御社の看板が安いことが多数ありました。今回のプロジェクトで88個の看板を出したのですが、8社から提案を受ける中で御社にはダントツの35看板を発注させていただきました。約40%にもなるとは当初全く予想していませんでしたね。
とはいえ、創業間もない企業との直接取引には、ガバナンス上の懸念もあったかと思います。社内審査をどのようにクリアされたのですか?
岡田様: もちろん、厳しい社内審査がありました。支払い能力や実績への懸念など、社内のハードルは非常に高かったです。特に実績に関して、代表の吉田さんはテレビ局出身なので看板を扱ったことはなかったはずです。正直、長年看板広告を扱っている他社さんの方が管理能力や経験値などは高いですし、同じ看板が出てきたとして仮に他社さんの金額が多少高かったとしても他社さんに発注しようと思っていたくらいです。つまり、相対的に御社のディスアドバンテージはかなりありました。
実際に取引を進めるなかで、対応力やスピード感はどう感じましたか?
岡田様:かなり速いと感じました。意外とレスポンスが遅い会社も多いのですが、反応が速い。屋外広告に限りませんが、どうしても媒体側、今回であれば地主様との調整など広告主からは見えない動きがどうしても多いのが広告の特徴。そんな中で「今動いています」というリアルタイムでの状況共有が徹底されていたので、連絡がなく不透明という状況は一切発生しませんでした。実績がないことを自覚しているからこそ、コミュニケーションの質で補っていたのかなと。とてもやりやすかったです。
我々はBetter Half、つまり伴侶や右腕のような存在を目指しています。率直にBetter Halfな存在になれていますでしょうか?
岡田様:正直、まだまだだと思います。広告費全体の予算に対して、御社にお願いしている割合は認知施策の中のほんの一部なのでまだまだ低いです。一気通貫で広告宣伝の状況をご理解いただいてるわけでもないですし、理解していただけるよう弊社が動いている訳でもありません。ただ、看板だけという意味では、なくてはならないと間違いなく言える存在でした。
最後に、認知施策やパートナー選定の検討に悩む事業主の方へメッセージをお願いします。
岡田様:認知の効果を可視化することは、すごく難しいと思っています。テレビCMや看板はまさしくそうですが、デジタルマーケティングほど数値化されない効果に対して、どこまで諦めずに可視化しようとするかの勝負です。そういう意味でいうと、施策判断の度胸は必要だなと思っています。各社さんのKPIに対して、この施策で行こう!とスタートできる度胸。そして判断できる材料を揃える根性をフル活用しながら1つ1つの策を振り返っていただいたら、自ずと結果に繋がるのではないでしょうか。今回のパートナー選定については、正直弊社は特殊だと思っています。看板も普通は代理店1社にお願いをして、そこに集約させた方が効率的ですし、多く頼んでしまったが故に起きるコミュニケーションロス等もありましたので。代理店に求めるものにもよりますが、弊社の場合は数と時間が大事でした。Brand Newさんの場合は、未経験のことでも汗かいてくれる会社だなと思いましたし、間違いなく御社は力になってくれました。
岡田様、ご多忙の中インタビューありがとうございました!

(写真左から 岡田様と弊社代表吉田)
2026年4月取材
